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別居先が遠方ならばどんな準備が必要?

別居先が県外などの遠方の場合は、何かと面倒事が増えてしまいますね。

今までの生活の基盤があった場所へ、中々戻れないとなると、それなりの準備が必要です。

·郵便局で転居届を出しておく(新住所がわかっているなら)

·市役所で転出届けを出す、もしくは用紙だけでも貰っておく

もう戻らない、という硬い意志からの別居ですと、上記のような準備は必要になります。

お子さんが小さいうちは、検診など必要な医療が多々ありますので、そのような手続きは抜かりない方が良いでしょう。

遠方ですと、ご実家の場合が多いのかもしれませんが、もしそうではなく相手方に居場所がバレては困る場合は、住基ロック等もしっかりかけておきましょう。

管轄裁判所が離れている場合の調停

別居完了となれば、すぐにでも調停を申し立てたいところです。

しかし双方の管轄裁判所が異なる場合、申し立てをした方が、相手の管轄へ出向くことが原則となります。

自分の管轄で申し立てをしても、相手方の管轄へと自動的に事件を移送されますので、調停の度に移動することが困難ならば、こちらよりも相手方に申し立てをして貰えると、良い流れかもしれませんね。

とはいえ、婚姻費用分担請求調停を早急に申し立てる場合は、相手の出方を待っていられませんので、相手の管轄まで、交通費と時間をかけて出向く側の立場となります。

身軽な人ならばまだしも、万が一小さなお子さんがおられたり、生活に困窮しているなどの、金銭的事情を抱えておられるならば、その旨を申立て時に申告してみましょう。

例外的に、自分の管轄地での調停が認められる場合もあるんです。

ケースバイケースですが、このような配慮もあるということを、知識として持っておくと便利ですね。

弁護士は引っ越し先で探すべきなのか?

離婚に向けて弁護士を立てたいと考える場合もあるでしょう。

しかし、別居のために遠方への引っ越しが決まっている

この場合は、今いる場所?もしくは管轄裁判所エリアか?それとも引っ越し先がいいのか?

どこで弁護士を依頼するのがベストなんでしょうか?

一番良いのは、あなたの負担を軽減させること、ならば移住先の弁護士に依頼するのが現実的かもしれません。

既に引っ越し前の居住地で依頼してしまったどうしてもお気に入りの弁護士がいる等の事情があるならば、今はWebのみで依頼を受けてくれる弁護士も増えていますので、何なりと手立てはあるでしょう。

コロナ禍により、裁判所でも代理人のZoom参加が、主流になってきましたので、遠方の弁護士の交通費などのコスト面の心配も、概ね不要でしょう。